「安心」の場を作り出す 中野裕弓

 

皆様こんにちは。

 

わたしが今これを書いている前で 愛猫アンカーが前足に頭を乗せてスヤスヤ寝ています。

世の中の何もかもすっかり信じ切ったようなリラックスした姿。

呼吸につれて静かに身体が上下するアンカーの姿を見ているとまさに安心で安全な場所がそこにある、という感じです。

 

 

 

 

安心を感じる環境の中では、自然に身体も緩み 体も暖かくなって 呼吸も深くなり免疫力もアップするのです。

あなたにとって安心な場とはどういう情景でしょうか。

家族団らん、心友たちとの語らい、田舎の懐かしい風景、幼友達との時間、好きな音楽を聴きながらのティータイム、言葉以上に深い繋がりを感じるペットたちとの時間、癒しをくれる自然の景色、幼い頃 母に抱かれた記憶、おやすみなさいと眠りにつく瞬間、etc.

 

 

 

 

安心がある環境では、人はそれぞれが持っている可能性を自由に広げて、それを周りと共有しあって心穏やかに愛のある豊かな生活を楽しむことができます。

その反対に安心の得難い環境では、常に緊張感を強いられ、いつも何かを恐れて自分らしく生きることも、自分の良さに気づくこともできないでしょう。

 

 

特に安心な環境がなにより大切な子ども時代。
「うちは安心よ。セコムを入れているし、子どもたちも守られているし、住まいの環境もいいし…」なんておっしゃるお母さん。家の中はいかがでしょう?

 

子どもたちが自分の思うことをなんでも家族や 友人に話せる環境はありますか? 大きくなるにつれて、家の中ではあまり会話をしなくなると言う話も聞きますが、子どもたちにとってそこは安心できる場ではないからという場合も多いのです。

 

子どもが何か話すと 大人はすぐに口を挟み、自分の経験からの意見を子どもに押し付ける。聞いてもいないのにすぐに良し悪しを裁き、ダメ出しばかり、なんてことはありませんか。親は自分のことを分かろうとしてくれない、もっと気持ちを伝えたくても何故そう思ったかについては聞いてくれず、会話はいつも一方通行。

 

それでは家の中の会話に安心な雰囲気がなくなります。子どもたちが自由に話すことへの意欲も興味もなくなっては大変ですね。余談ですが、社会全体が大きく変わりつつある今、大人が(古い)自分の物差しであれこれ裁いて若い世代を導くこと自体、時代遅れなんです。新しい時代は、若い人たちの邪魔をしないように彼らの自主性の応援に回りたいものです。

 

 

 

「安心」という言葉にもれなくついてくるのは「相互信頼」
そこには年齢や立場に関係なく、平等で相手に対するリスペクトもあります。
お互いに思ったことを自由に語り合い、お互いの違いをも受け入れて前に進めばそれぞれの世界が広がり楽しそうです。

 

「あなたがいると安心」と言われたらそこには愛と信頼があります。
また時にはちょっと心細いときだって 誰かの「大丈夫!」という言葉で、そこには安心感が広がり勇気も湧いてきます。わたしも不安な時、誰かが親身に言ってくれたこの一言でどれだけ助けられたことか。根拠なんてなくてもいいんです。相手に対する愛、信頼感が本当に力をくれます。

 

「安心」の場をいつでもどこでもさっと作り出せる人、素敵ですね。

 

 

 

 

中野 裕弓

中野 裕弓

人事コンサルタント
ソーシャルファシリテーター

中野 裕弓HIROMI NAKANO

19歳で語学研修のためロンドンに渡り、その後9年に及ぶ英国生活を経て、
東京の外資系銀行、金融機関にて人事、研修などに携わる。

1993年、ワシントンD.Cにある世界銀行本部から、日本人初の人事マネージャー、人事カウンセラーとしてヘッドハントされ世界中から集まったスタッフのキャリアや対人関係のアドバイスに当たる。

現在は一人ひとりの幸福度を上げるソーシャルリース(社会をつなぐ環)という構想のもと、企業人事コンサルティング、カウンセリング、講演、執筆に従事。 また2001年に世界銀行の元同僚から受けとったメッセージを訳して発信したものが、後に「世界がもしも100人の村だったら」の元となったため、原本の訳者としても知られる。

「自分を愛する習慣」をはじめ、幸せに生きるためのアドバイスブックや自分磨きの極意集、コミュニケーションスキルアップの本など著書多数。

2014年の夏、多忙なスケジュールの中、脳卒中で倒れ5ヶ月の入院生活を経験する。
現在はリハビリ療養の中で新しいライフスタイルを模索中。脳卒中で倒れたことが人生をますます豊かで幸せなものにしてくれたと語る。

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