• 石原 和幸
  • 2018.03.31

魅力

僕はいつも思っていることがあります。

自分の作品は僕自身そのものである。
そして、それは僕自身が進化し続けることだと思っています。

38年前にお花に出会い、それからずっとお花と緑が大好きになって、

ついには僕自身の仕事と変わっていきました。

僕は魅力ある作品を作るには自分を磨くこと、それしかない、そのためにはチャレンジを続けることだと思っています。

お花や緑は、たくさんの方々に見ていただいて初めて評価をいただけます。

美しいとか懐かしいとかいろんな感動の仕方があると思います。

それを見ながらまたたくさんの方々の意見そのものが作品を磨く手段だと考えています。

僕はイギリス チェルシーフラワーショーにチャレンジして13年になります。

「なんでチェルシーに何回もチャレンジするのですか、

もうたくさんの金メダルを持っているからいいじゃないですか」と言ってくださる方もいらっしゃいますが、

毎年、毎年チャレンジすることで、またその時々の世界中の方々の意見や評価を聞き、お庭やお花のデザインを改良できるのです。

 

 

 

常に進化し続けることは難しいことです。

けれど、世の中のスピードはもっと早いスピードで進化し続けています。

そのスピードにお花やお庭のデザインがついていくためには、

チャレンジこそが魅力ある作品を作っていく道にもっとも大切なことだと思っています。

評価は自分で決めるものではありません。

たくさんの方々に使っていただき、見ていただいて初めてその作品が輝くものだと思っています。

 

 

もうひとつ大切に思っていることがあります。

それは、庭造りにおいて、その土地のお花や緑を使うということです。

僕はなるべくその土地の植物を使います。

例えば、椿の木を植え、花が咲くとメジロが花の蜜を吸いにやってきます。

また、実がなる木を植えると実が好きな小鳥が飛んできます。

お庭自体が自然の一部で、お庭には庭と森を繋げる役割もあります。

ただ一言で魅力ある作品を表現することは難しいですが、

やはりその土地の植物を地元で使い、その繋がりでできていくことが、

さらに「魅力」ある作品だと言えると僕は思っています。

 

 

(石原和幸)

石原 和幸

庭園デザイナー

石原 和幸KAZUYUKI ISHIHARA

22 歳で生け花の本流『池坊』に入門。以来、花と緑に魅了され路上販売から店舗、そして庭造りをスタート。

その後、苔を使った庭で独自の世界観が国際ガーデニングショーの最高峰である「英国チェルシーフラワーショー」で 高く評価され、2006年から3年連続金メダル受賞後、2012年から6年連続で、ア-ティザンガーデン部門で金メダルを獲り続け、 獲得した金メダルは9つ、さらに部門内1位に贈られるベストガーデン賞とのダブル受賞は4度果たし、2016年大会では出展者では 最高賞のプレジデント賞を受賞した。 日本の玄関口でもある羽田空港(第一ターミナルビル内)に受賞作品「花の楽園」を再現、 東北をはじめとする日本の風景の美しさをアピールし続けている。 全国で庭と壁面緑化事業を展開し環境保護に貢献すべく活躍中。

1958年長崎県生まれ。59歳

株式会社石原和幸デザイン研究所 代表 著書:「世界一の庭師の仕事術」「緑のアイデア」(WAVE出版) 「まず、できますと言え。やり方は帰り道で考えろ。」(中経カドカワ出版) 写真集:「庭」
DVD:「石原和幸の Challenge of Green」

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