中性脂肪とコレステロールはどう違う?

皆さん健康診断の結果などをみると「中性脂肪」と「コレステロール」というものをみたことがあると思います。これらはあまりいいイメージで聞いたことがないと思いますが、実は身体の重要な役割をしているのです。

 

これらの具体的な役割は?

これらはなんのために身体のあるものなのかまず説明していきましょう。

中性脂肪は「別名:リグリセリド」と呼ばれ、グリセロールと3つの脂肪酸から成り立ちます。内臓脂肪や皮下脂肪として体に蓄えられている中性脂肪の役割は体が運動などでエネルギーを多く必要とする際に脂肪がグリセロールと脂肪酸になって血液中に放出し、体を動かすエネルギーになるのです。他には体温の維持や体の衝撃から守ると言う役割があります。

コレステロールは、細胞膜の一部にとなり、ストレイドホルモンの材料、胆汁酸の材料になる役割を持っています。胆汁酸は肝臓でコレステロールが作られ、石鹸のように脂肪を水に溶けやすくし、同時に消化酵素リパーゼを活性化し、脂肪消化吸収を助ける働きもしています。コレステロールは全身の代謝や細胞膜、ホルモンの構成物質として働きます。

中性脂肪はエネルギー源、コレステロールは代謝や生命維持の働きをしています。どちらも重要な働きをしていますが役割はそれぞれ異なっていますね。

 

これらには守るべき数値が…!

【中性脂肪】

正常値:30~149mg/dl

異常値:29mg/または150mg/dl以上

 

特に中性脂肪の値が150mg/dl以上の状態は「高トリグリセリド血症」と呼ばれます。中性脂肪の値が高ければ脳卒中や狭心症のリスクやその他の生活習慣病に既にかかっている可能性があります。逆に基準より低いと栄養不足や悪性腫瘍、副腎皮質の異常などが考えられます。低ければ低いほどが良いと思いがちですが、中性脂肪の値が低すぎても、健康に影響が及びます。

 

【コレステロール】

LDL(悪玉)コレステロール 60~119mg/dl

HDL(善玉)コレステロール 40~119mg/dl

 

これより高すぎても低すぎても異常になります。特にLDLコレステロールは増えすぎると動脈硬化の原因となり、逆に少なすぎると脳出血の原因にもなります。LDLにはこうした働きがあるため「悪玉コレステロール」と呼ばれ、反対にLDLを回収する働きのあるHDLは「善玉コレステロール」と呼ばれるのです。

 

食生活を中心とした生活習慣が乱れるとLDLは高くなりHDLは低くなるという異常が生じやすいです。それぞれの基準値を守らないで放置しておくと血管を傷つけたり、汚れのように血管内側にくっついて穴を細くしたり、硬くなったりと、血管をボロボロにしていきます。これを動脈硬化と言います。動脈硬化が進むと脳や心臓にある大事な血管を壊してしまうと、脳血管疾患や心疾患などの命にかかわる大きな病気を引き起こします。もし健康診断でこれらに異常があった場合、毎日の生活を見直し、改善していきましょう。

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